皆さんは、継続できる行動とできない行動に違いを感じたことはありませんか?特に英語学習などの新しいスキルを身に着けようとする際、どのように習慣化できるのか、その理由を掘り下げてみましょう。
英語学習の習慣化に向けたアプローチ
私は50代で英検1級を取得しましたが、そこに至るまでの過程で、英語学習を継続するために「習慣化」の力が非常に重要だと感じました。初心者でも英語学習を続けるための秘訣を知りたい方に向けて、これからお伝えする方法は、仕事のタスク管理や目標達成にも応用できるものです。ぜひ試してみてください。
習慣化の本質:行動科学と脳科学の視点
習慣化をテーマにした多くの研究では、行動科学や脳科学の観点からそのメカニズムが説明されています。行動科学の視点では、ある行動を繰り返すことで、その行動が無意識のうちに「当たり前」と感じられるようになります。また、脳科学の観点では、脳内でドーパミンという快感を司る物質が分泌されることで、習慣が強化されます。
しかし現実は、習慣化は簡単ではありません。特に、今まで慣れていない行動を継続しようとする場合、心理的なハードルが高く感じられることが多いです。そこで、行動の仕組みを理解し、自分に合った方法で無理なく継続できるよう工夫することが大切です。。
実体験に基づく習慣化のコツ
私自身も習慣化に苦労した経験があります。例えば、ジムでの筋トレは何度も挑戦しましたが、続けられず挫折しました。しかし、ある時、朝のテレビドラマを見ながら行う短時間の筋トレに切り替えたところ、これが自然と続くようになりました。「既に習慣づいている」ことに「ながら作業」として新しい習慣をかけ合わせることで、習慣化が成功しやすくなることに気づきました。
一方、英検1級を取得した後も、英単語学習は毎日続けています。また、毎週土曜日のテニススクールは15年以上続いています。これらの習慣は、特に苦痛を感じることなく、あたかも歯磨きや入浴のように自然に続けられています。楽しいと感じる活動は比較的習慣化しやすくなります。
習慣化への2つの心得
習慣化を成功させるためには、2つの大切なポイントがあります。
幼少期の経験を振り返る
新しい行動を始める前に、まずは幼少期の自分を振り返ってみましょう。幼少期に得意だったことや好きだったことは何ですか?現在、習慣化しようとしている行動と好きだったことと関連があるかを考えてみましょう。幼少期に良い思い出や経験があると、自然と習慣化しやすくなります。
例えば、私の場合、幼少期に道具を使った遊びが好きだったことや学生時代面白いと思ったことが影響し、今でもスポーツや英語学習などが習慣化しやすくなっています。反対に、幼少期に良い思い出がない行動やあまり得意ではなかった活動を習慣化しようとする場合は、少し工夫が必要です。
達成した自分をイメージする
目標を達成した自分を具体的にイメージすることも重要です。習慣化を続けた結果、どのような自分になっているのかを想像し、それを目指して一歩ずつ進んでいく姿を思い描きましょう。
良い経験や思い出がある人は、その経験が今につながっていると感じ、自信を持って取り組めます。例えば、過去に登山で良い経験がある人が初めて富士山を登るような場合、過去の達成感を思い出しながら、富士山の山頂に到着し、更なる達成感に浸っている自分をイメージします。そして途中の6合目、次に7合目、と少しずつ進んでいる自分をイメージしてみましょう。イメージした達成感を実際に感じながら進むことで、習慣化がより自然に進みます。
しかし、過去に良い経験がない場合や、苦手な活動を習慣化しようとする場合は、先ほど述べた他の活動と組み合わせた「ながら作業」によって習慣化したイメージを想像しましょう。
最後に
習慣化には自己分析と明確な目標設定が不可欠です。まずは幼少期の経験を振り返り、達成した自分を具体的に想像することで、習慣化へのステップを踏み出しましょう。この2つの心得を実践すれば、今まで続けられなかった行動も無理なく習慣化できるでしょう。