はじめに|自分軸で生きたいのに、他人の目が気になる
「もっと自分らしく生きたい」と思うのに、気づけば周囲の評価や期待を気にしてしまう。 逆に自己主張をすると、「わがままと思われないか」と不安になる。
こうした揺れは、多くの人が抱えるテーマです。 この記事では、自分軸と他人軸を「どちらが正しいか」で判断するのではなく、**ポラリティ思考(両極性)**で整理し、日常で活かすヒントをまとめます。
自分軸とは何か?他人軸とは何か?
自分軸とは
自分軸とは、自分の価値観や納得感を基準に判断する姿勢です。周囲と違っても「自分はこうしたい」と考えられる強さがあります。
他人軸とは
他人軸とは、周囲の期待や空気を基準に判断する姿勢です。協調性が高く、人との調和を大切にできる反面、疲れやすくなることもあります。
自分軸と他人軸は「対立」ではなく「両立が必要なポラリティ」
自分軸と他人軸は、二者択一で解決できる問題ではありません。
これはポラリティ(両極性マネジメント)として扱うべきテーマです。
つまり、どちらかを選ぶのではなく、両方を行き来しながら活かす必要があります。
例えば「吸う/吐く」のように、片方だけでは成り立たないものがあります。自分軸と他人軸も同じで、どちらかを捨てるのではなく、状況に応じて行き来しながらバランスを取ることが必要です。
ただし、このポラリティには「どちらかに偏りすぎる」という問題が起こります。
自分軸に偏りすぎると起きる問題
自分軸が強すぎると、周囲の意見を受け入れづらくなり、協調が難しくなる場合があります。「自分は正しい」という感覚が強くなるほど、孤立や対立が増えることもあります。
他人軸に偏りすぎると起きる問題
一方で、他人軸に偏りすぎると、他人の評価で自分の価値を決めてしまいがちです。断れずに疲弊したり、自分の本音が分からなくなったりすることもあります。
私自身の経験|「他人軸の大波」に押しつぶされそうになった
私自身も、日本人が私一人という環境で働いたときに、非常に苦労した経験があります。 会議の進め方や意思決定の基準が日本とは大きく異なり、「当然こうするだろう」という前提が通じない場面が多くありました。
その環境では、自分軸と他人軸のバランスを取ろうとしても、否応なしに「他人軸の大波」に押しつぶされそうになります。
だからこそ大切なのは、自分軸か他人軸かを「選ぶ」ことではなく、両方を必要に応じて切り替えながら、健全なバランスを保つことです。
ポラリティ思考とは?「どちらか」ではなく「両方」を扱う技術
ポラリティ思考(ポラリティマネジメント)とは、対立して見える2つの要素を「どちらを選ぶか」ではなく、両方を行き来しながら管理する考え方です。
自分軸を強めれば解決する、他人軸を捨てれば自由になる、という単純な話ではありません。両方を活かして調整し続ける発想が重要になります。
自分軸×他人軸を両立するための3つの実践ポイント
1. 「今の判断基準はどっち寄りか?」を言語化する
まずは今の自分が自分軸寄りか他人軸寄りかを意識するだけでも変わります。
- 「今日は他人の期待を優先しすぎた」
- 「今は自己主張が強すぎるかも」 こうした気づきがあるだけで、軌道修正しやすくなります。
2. どちらかを否定しない
自分軸は自分を守る力であり、他人軸は関係性を守る力です。どちらも人生に必要な力であり、状況に応じて使い分けることが大切です。
3. 「私はこう思う。でも相手も大事」を言葉にする
- 「私はこう考える。でもあなたの意見も理解できる」
- 「自分としてはこうしたい。ただ状況も考慮したい」
こうした表現は、自己主張と共感を両立させるうえで役立ちます。
私自身も、先ほどの事例のように、お客様の視点、従業員の視点、パートナーの視点を踏まえた上で、どうしても納得できない部分がありました。そのときは感情的に反論するのではなく、スライドを作成して論点を整理し、何度も説明することで、最終的に理解してもらうことができました。
「揺れていること」がむしろ健全である理由
ポラリティ思考で大切なのは、揺れをなくすことではありません。揺れながら調整し続けることです。
自転車が倒れず進むのも、左右に微調整を繰り返しているからです。人生も同じで、自分軸と他人軸を行き来しながら進んでいくのが自然です。
まとめ|自分軸と他人軸は、どちらも人生に必要な“両輪”
- 自分軸があるから自分の人生を生きられる。
- 他人軸があるから人と関係を築ける。
どちらかを捨てるのではなく、両方を状況に応じて使い分ける。その視点を持つだけで、迷いやストレスは軽くなります。
自分軸と他人軸の揺れは弱さではなく、人生を整えるための自然な調整です。揺れながら、自分なりのバランスを探していきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 自分軸が弱い人はどうすればいいですか?
まずは「自分が本当はどうしたいか」を小さく言語化する習慣が有効です。いきなり強い自己主張をする必要はなく、「今の判断は誰のためか?」を意識するだけでも自分軸は育ちます。
Q2. 他人軸が強いのは悪いことですか?
悪いことではありません。他人軸は協調性や信頼関係を作る大切な力です。問題は「偏りすぎて自分を失うこと」であり、バランスが取れていれば大きな強みになります。
Q3. 自己主張すると関係が悪くなりそうで怖いです
その場合は「私はこう思う。でもあなたも大事」という形で伝えると衝突を避けやすくなります。対立ではなく調整として伝えることで、関係性を守りながら自分軸を表現できます。
ブリッジ-e1724390527855.png)






