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管理職への道:中国古典『貞観政要』に学ぶ属人化の弊害、我々はいつも不確実性の世の中に生きている、その時どう考えたか?

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現代のビジネス環境は不確実性に満ちています。私たちは常に変化に直面し、その中でどう考え、行動するべきかを模索しています。

特に管理職やリーダーとしては、ビジョンの提示やチームマネジメントが重要です。

私はその答えを、中国古典『貞観政要』に見出しました。今回は、プレイングマネージャーとしての経験から学んだ「属人化の弊害」とその克服方法について、私の実体験を基にお話しします。

目次

プレイングマネージャー時代の始まり

ある米国企業による買収後、1年が経過すると、私の職場に変化が訪れました。営業チームが立ち上がり、独自のITサービスが徐々に浸透していく中、私の役割も進化しました。

データベースエンジニアとしてのキャリアを積んでいた私も、ついにマネジメントの道に足を踏み入れることになりました。新たに採用されたメンバーを指導する役割を担い、事業展開とチームマネジメントに取り組む日々が始まったのです。

この時期、管理職としてのスキルを少しずつ学び始めましたが、振り返るとベテラン社員の離職防止が私の大きな課題となっていたように思います。

メンターとの出会いが与えた影響

マネジメントに関する書籍やリーダーシップスキルを学ぶリソースは乏しく、結果的に過去の経験に頼るスタイルになっていました。しかし、そんな中で出会ったメンターが、私のマネジメントスキルを大きく成長させてくれました。

彼はこう言いました。「あなたの判断は80%は正しい。しかし、残りの20%は他のやり方があるかもしれない。」このアドバイスは、自分の思い込みに頼らない柔軟な思考を促してくれました。

過去の成功体験を一度脇に置き、新たな視点を持つようにする。この考え方は、私が管理職としての道を進む上での大きな指針となりました。

マネージャーからリーダーへ:統括の時代

その後、私のキャリアはさらに進み、複数のチームを管理するようになりました。夜勤を経験したサポートエンジニア時代の知識を活かしつつ、退職したベテラン社員の代わりに新たなチームのマネジメントも担当することに。気づけば、日本支社の75%の社員を統括する立場にまで成長していました。

メンターが退職すると、私にはさらに大きな責任がのしかかりました。現場の意見を尊重しつつも、統括者としてはビジョンを提示し、チームを鼓舞してリーダーシップを発揮しなければなりませんでした。

この時期は、私にとって大きな転換点となりました。

中国古典『貞観政要』との出会い

管理職としての責任が増す中で、私は様々な書籍に目を通しました。心理学や哲学の本も手に取りましたが、最も心に響いたのは中国古典のシリーズでした。

老子、孔子、荀子、孫子など、数々の古典を読み漁りましたが、特に『貞観政要』に深く感銘を受けました。書店で手に取ったこの本は、私に電気が走るような衝撃を与えました。

「これこそ、今の自分に必要な本だ」と直感し、さらに深く学びたくなりました。メンタルヘルスに悩むことも多かった当時、仕事と家庭のバランスを取ることの難しさを感じていましたが、この書籍はその悩みにも答えを見出してくれる存在でした。

属人化の弊害とその克服

私が管理職として最も学んだのは、「属人化」の弊害です。特に、少人数のチームでは、一人の社員が退社するだけで業務に大きな影響を与えることがあります。

私自身も、自分がチームに依存される構造を無意識のうちに作り出していたことに気づきました。そこで、私はITマネージャーとしてのスキルを活かし、業務の透明性を確保するための社内ツールを開発しました。

これにより、業務改善を進め、チームの全員が業務にアクセスできる体制を作り上げました。この取り組みは、チームマネジメントやサクセッションプランニングにも役立つものでした。

次回予告:中年の危機とミッドライフクライシス

このコラムでは、属人化の問題とそれを克服するための方法についてお話ししました。しかし、39歳から42歳にかけて、私自身もキャリアと家庭の両立に悩んだ時期がありました。

この時期の経験を、次回の「中年の危機、ミッドライフクライシス」で詳しくお伝えしたいと思います。不確実な時代におけるリーダーシップとは何か――その答えを探ります。

次回もぜひご覧ください。

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